YAMAHA ZG01と同時にキャプチャーボードを使う際の注意点
YAMAHA ZG01とキャプチャーボードを同時に使うときの注意点をメモ
引用元:
用途
- コンシューマーゲーム機とPCの音声を同時に聞きたい
- 複数のコンシューマーゲーム機をキャプチャーボードを使いながら切り替えて使いたい
- XLRコネクターが使われてるマイクを使いたい
- イヤホンとスピーカーを切り替えて使いたい
もともとこの4要件を満たすために
- エレコムの格安ミキサーを使う
www.elecom.co.jpこれはこれで便利でよい製品
今もサブPCとメインPCで音声ミキサーするときに使っている
- 3入力1出力の分配器を使って切り替え
www.green-house.co.jpこういった感じのやつ(実際に使っているのはこれではない)
使えることには使える
必要最低限って感じのオーディオインターフェース
サウンドハウスで買った当時はマイクやケーブル込々でかなり安かった
- イヤホンとスピーカーを切り替えたいときは接続しなおす
手元にスピーカーの3.5mmジャックを持ってきて切り替えたいときは上のエレコムミキサーで配線やり直し
こうして色々買ってなんとかやってたが機器がバラバラなのでとにかくケーブル地獄
この4要件を満たすためにZG01を使えば1台で完結するのではないか?*1そしてケーブル地獄からも解放されるのではないか?*2ということで約3万円を出して購入
購入後、使用してみて
ドスパラ店舗で売っていたので購入
manual.yamaha.comこの配線の通りに接続し、スピーカーも加えて使用してみたところ一通り機能は使えた
何よりこれまで使用していたデバイスが1つで済むようになったのが大きい
何ができるかはyoutubeなどで調べてみると詳しく解説している方がいるのでそっちを見てください
www.youtube.comただ使ってるのは各種音量調整とHDMI切り替えボタン、マイクミュートのボタン、イヤホン/スピーカー切り替えボタンだけ ボイチェンとかエフェクトとかいらなかったんや
問題点
ZG01を導入後DiscordでSwitchのキャプチャー画面をGoliveを行ったら配信を見てた友人から、
「PCの音入ってない?」
と言われ確認してみると配信にはPCの音が入っていた
設定はZG01導入前から変えていないのでハードウェアの問題だと推定
引用元:ZG01 | ブロック図
この画像を参考に音声のルートを辿るとPCの音声とHDMIの音声がミキシングされてHDMIから出力されていることが判明、ハードウェアの構造上設定例通りに使用する限りどうやってもPCの音がHDMIに入ってしまう
配信サイトで配信をやるなら他にPCの音声を入れなければ問題ないがDiscordで配信するとなると話は別、ZG01から聞く場合どう頑張ってもDiscordから出力される音声がHDMIにミキシングされてしまい、通知音や他のGolive音声が入ってしまう問題がある
目的は、ZG01からHDMIを出力するときにキャプチャーボードでPC音を取り込まないようにする そのときにZG01のHDMI切り替えボタンを使えるようにする
解決方法1(音声分離)
HDMIの音声を分離し、音声単体でキャプチャーボードに取り込む
こういった感じのもので音声だけ分離しキャプチャーボードの音声入力に取り込む
メリット
- HDMI音声にエフェクトを入れることができる
デメリット
解決方法1ex
HDMI音声分離機を2台用意or2出力に対応したHDMI切り替え*3and音声分離機を用意し、音声をミキシングしたのちキャプチャーボードに取り込む
メリット
デメリット
- 追加費用がかかる
- 音声のミキシング機器が原因のノイズが発生する可能性がある
- キャプチャーボードの設定変更が必要
解決方法2(キャプチャーボードの位置を変える)
キャプチャーボードをZG01よりも上流につける
本来は、
ゲーム機→ZG01→キャプチャーボード→モニター
という流れだが、
ゲーム機→キャプチャーボード→ZG01→モニター
の流れにする
メリット
- 設定はそのままでいい
- HDMI音声にエフェクトを入れることができる
- 追加費用がかからない
デメリット
- (一応)非推奨な配線例
- 分配器を使用するのでZG01のHDMI切り替えボタンが使えない
解決方法2ex
キャプチャーボードを2台用意しゲーム機1台ずつにつける
メリット
デメリット
- (2台目がないなら)追加費用がかかる
- (一応)非推奨な配線例
- USBをもう1個消費する
- デバイスも1個増える
解決方法3(AUXでPCの音声を取り込む)
まずはマザーボードの音声出力(緑色のところ)とZG01のAUXにAUXケーブルを差し込む
次にPCの音声設定を開く
先ほど差し込んだ音声デバイス(筆者の環境ではRealtek Audio)を既定のデバイスに設定する
こうするとPCの音声がZG01を通らずにAUXを通って出力される
メリット
- ZG01のHDMI切り替えボタンが使える
デメリット
- グラウンドループによるノイズが発生する
- グランドループアイソレータを間に噛ませることで解決
- 多少の追加費用がかかる
- 少々設定が必要
- HDMI音声にエフェクトがかからない
私の場合
今回私は解決方法3で解決しました。理由として
- HDMIの切り替えボタンを使いたい
- 解決方法2の接続方法が非推奨らしい
- 費用を抑えたい
といった理由
買ったもの
AUXケーブル 約800円ぐらい
車載用ということで金メッキがされているとのこと
グランドループアイソレーター 約1500円ぐらい
グラウンドループは、グラウンドの配線がループ状になっているもののことをグラウンドループと言います。これはグラウンドだけに限らないで、信号線や電源でも同じ問題となります。
グラウンドで多くの問題が出るので、この名前が付いたと言われています。
引用元
www.noise-counterplan.com直接PCとZG01をAUXケーブルで接続するとグラウンドループによりノイズが発生する
なのでグラウンドループアイソレータを導入することでノイズがなくなる
合計2300円ぐらい
無事要件を満たしながら問題点を解決できました
まとめ
ZG01はこの問題点*4以外素晴らしいオーディオミキサーだと思いました。約3万円とかなり高いがその性能に見合ったものであると思っています*5。唯一の問題点も追加で3000円程度払えばどうにかなったのでおすすめです。
頼むのでヤマハさんはこの点を修正して別モデルを出してほしい